OpenAI、数学の未解決問題「100問超解決」発表の波紋
何があったの?
OpenAIが「数学とAIに関する助言グループ(Advisory Group on Mathematics and Artificial Intelligence)」を新設すると発表しました。拠点は米プリンストンの高等研究所(Institute for Advanced Study)で、ティモシー・ガワーズ氏やエドワード・ウィッテン氏など、数学者9人が初期メンバーとして名を連ねています。発表の背景には、OpenAIの社内AIモデルが「ナビエ–ストークス方程式」というミレニアム懸賞問題(7つの超難問の1つ)を解いたほか、100件を超える数学の未解決問題を解決したという主張があります。一方で、この発表に先立ち、フィールズ賞受賞者25人が「数学におけるAIの深刻なミスアライメント」と題した公開書簡を出し、AI企業が未解決問題を腕試しのように競い合うことへの懸念を表明していました。高等研究所側は、助言グループのメンバーに意思決定の権限はなく、責任はあくまでOpenAI側にあること、またOpenAIの研究ペースそのものに口を出す役割ではないことを明らかにしています。
初心者にはどういう意味?
「ミレニアム懸賞問題」とは、世界中の数学者が何十年も挑んでもなかなか解けなかった、数学の中でもとびきり難しい問題のことです。もしOpenAIの主張が正しければ、AIがそのクラスの問題を解いたことになり、かなり大きな出来事です。ただし今回の発表そのものには、第三者による検証結果は書かれていません。フィールズ賞受賞者たちが心配しているのは「AIが数学が苦手」という話ではなく、「未解決問題を解いた」という発表が競争の道具になることで、検証が不十分なまま情報が広まってしまうのではないか、という点です。たとえるなら、新薬の「効果あり」という発表を、査読前に競い合うように公表してしまう状況を心配しているようなものだと考えると分かりやすいでしょう。
私はこう思う
タイトルを見たときは「うわすごい!」となりましたが検証が不十分で確実ではない状態で話が広まってしまっているのは無責任な気がします。
特に努力してきた数学者の人に向けての弁解は早急に必要だとは思います。
ちなみに私は数学が苦手です。
今日からできること
- 「AIが未解決問題を解いた」といったニュースを見たら、第三者による検証や査読が済んでいるかを確認するクセをつける
- この話題は今後、数学者コミュニティからの反応も出てくると見られるので、続報をチェックしてみる
- 興味があれば「ミレニアム懸賞問題」がどんな問題なのか調べてみると、AIの主張の大きさが実感しやすくなる
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